マクロ的観察
天然の美術館
冬の公園ってな~にもないといえばないですよね。緑といえば雑草などなど、あとは枯れ枝と落ち葉・・・・
カメラマンもなかなか見ないし、パラパラとマラソンかウォーキングのお兄さんやお姉さん。そして中高年の方しかいません。
そんな時、視点を変えて公園へ。一眼レフカメラをお持ちの方は是非、マクロレンズに交換してでかけるととても興味深く散歩をすることができます。
私は、カメラを持ってしっかりウォーキングしながらしっかり撮影することをフォトウォーキングと名づけています。健康維持と趣味の写真撮影のダブルで楽しんでいます。
絞り値:f/4 露出時間:1/500秒 露出補正:ー0.7
この写真は、少し変わった枯れ枝。よ~く見ると、キズのような模様が付いている枝を発見しました。キズじゃなくおそらく種が散ったあとのような模様なんですね。
ブーメランの彫刻が直径が1センチ程の枝にたくさん描かれていました。古代インディアンが残した彫刻に見えるから不思議です。マクロレンズでなくては撮れないシーンです。この植物が緑色に色付く頃に出会うのを楽しみに暖かくなるのを待っていようと思います。
絞り値:f/4.5 露出時間:1/800秒 露出補正:ー0.7
小さくて黒い部分(種)から後ろの端まで全長10mmありません。じっと何もない道端の雑木林で発見。
ここでマクロ的観察で一番大切なことをお伝えします。それは、視点をとにかく注意深く、ゴミのようなかけらまで見るくらいにゆっくりと見まわすことです。心をゆったりと歩かないと見つかりません。
絞り値: f/4 露出時間:1/500秒
黒い種が瞳のようで、マンガ的で芸術的で素晴らしく見えます。
次はもみじの種です。緑色の種も美しいですが、冬に見るもみじの種はカラカラに乾いた状態で飛び立つ日を待っているのです。飛ぶときは竹とんぼのようにクルクルと飛んでいきます。誰が飛行学を教えたのですか。素晴らしい飛行学を遺伝子に持っているようです。そんなスゴさを感じながらファインダーをのぞき込む時の感覚はノーストレス状態です。すがすがしい。
絞り値:f/9 露出時間:1/500秒 露出補正:ー0.3
ところでマクロレンズって
なんといっても被写体を大きく写せることが最大の魅力。どこまで大きく写せるかを示す「撮影倍率」が大きいほど被写体を大きく撮影できるわけです。だいたい一般的には約0.25倍、マクロ機能を持つレンズなら約0.4倍程度。で、本格的なマクロレンズは、撮影倍率が「1倍」です。
この意味するところは、被写体と同じ大きさの像を撮像素子上に写すことが可能ということになります。ようするに「1倍」=「等倍」。レンズやスペックに「1:1」と表記されています。
カメラ:NikonD300
マクロレンズ:TAMRON SPDi AF90mm1:2.8 MACRO1:1
この時期は、全くと言っていいほど昆虫などと出会いません。春になったらいっせいに顔を出します。その時期こそ楽しいマクロが楽しい瞬間が続きます。
撮影した植物や生き物の写真の一部ですが、ユーチューブにまとめましたのでご覧下さい。神様が作った生き物たちは最高の芸術作品です。是非マクロの世界へ。
神様が作った生き物たちNo1/Creatures God has made - YouTube
まとめ
・何もない冬の公園。マクロレンズを持って出かけよう。
・マクロウォーキングは視点をとにかく注意深く、ゴミのようなかけらまで見るくらい にゆっくりと見まわす。心をゆったりと。
・自然植物館を楽しもう。