第二の散歩道

定年後【第二の人生】の中で少しでもお役に立てられる情報を発信します。2021年9月にがん宣告を受けました。闘病生活の中での内容が多くなっていくかもしれませんが、よろしくお願いします。

免疫療法

免疫療法(キイトルダー)

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残念ながら、化学療法(抗がん剤は効果がありませんでした。

次の手段として、キイトルーダ「抗PD-1抗体」という免疫チェックポイント阻害薬を本日より投与開始。

俺のT細胞よ!どうぞがん細胞に抵抗を示してくれ!

 

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残念、無念、がんの進行が止まらない

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残念 無念

 がんの進行が止まらない。膀胱から転移した骨のがん。残念ながら経過観察の CT の結果が、残念ながら抗がん剤は効果がなかったという判断だった。

 原発の膀胱がんについては落ち着いているのになんで!転移した骨のがんを含めて医者は抗がん剤は効かなかったと判断した。

免疫療法

 ここ数年で承認になった免疫療法の薬の説明を受けた。免疫療法については以前に医者から話は聞いている。抗がん剤治療の結果で免疫療法の薬が変わってくる。今回の結果から薬が絞られたけど、延命効果が化学療法(抗がん剤)に比べ2〜3ヶ月伸びるという臨床結果が出てる薬。副作用についてはなかなか厳しい所見が多く見られている。

了承・了解はしたものの

 CT結果受診の時は、取りあえず了承・了解しお願いはしたものの、果たして自分にとって余命が2~3ヶ月伸びることを選択すべきことなのか。もちろん統計的な中心値、平均ではあるけど・・・でも・・・・・

 副作用などを考えるとその選択は、自分にとって価値のあるものなのかどうかって気がしてきた。

 早い話どっちに転んでも死ぬ。それが2~3年先に伸びると言うなら気持ちも全然違う。延命2~3ヶ月・・・・・これは意味があるのか本当に悩む。

相談コーナー

 担当医に苦言を言うつもりはない。甘えるわけじゃないけど、統計的な断定的な無味乾燥した回答しか返ってこない。医者の話では気持ちが暗すぎる。今後の心構えや決意、がんの死期のことについて色々と別始点で相談窓口で聞いてみようと思っている。

 結果はどうであれ、自分としてモヤモヤした気持ちでなく、納得して前に進んでいきたい。

 まだ体調はそこそこ悪くない。歩けるし、お酒も美味しく飲めるし食べれる。でも1日1日、死に近づいていることは間違いない事実。しかも近い将来の感じがする。

 死ぬことの準備。「死に方用意」ってわけだ。旅行の準備ならうれしい。死ぬための準備なんてとんでもないってのが本音。

 まだ受け入れる気持ちになりきれてない。今回の結果で心のともし火がまた小さくなった。

 

 

がんは夢だったという夢を見た

夢だったという夢

夢を見た。がんは夢だったという夢。目が覚めた。がっくりした。やっぱりがんは夢じゃなかったんだと。意外と落ち込みは大きかった。

抗がん剤投与も4クールが終わった。通常の投与期間終了で、最大でも6クール。それは抗がん剤の効果があった場合。なければ、抗癌剤投与は終了。次は、免疫療法。そこには条件がある。そこをクリアして延命が年内程度。副作用を乗り越えてそれぐらいだ。

終わりが近づくのか

治療が進むことは、終わりが近くなるってことなのか普通は治療の終わりは完治が見える。がんは、死が見える。この気持ちをなんて表現していいか。

今、私はそれなりに元気だ。癌疼痛もなく、排尿もそれほどストレスなくできてている。血尿もなく、お通じも順調。お酒も美味しいし、食欲もある。なのにあと〇ヶ月なんて信じられない。信じたくない。

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まだ楽しい思いをさせてほしい

現在、抗がん剤の副作用はほぼストレスなし。免疫療法が始まればわからない。大きな新たな病状を受けながら、死を待つのかもしれない。副作用は日常生活で問題のないレベルでいてほしい。今がそうであるから余計に思う。妻と観光したり食事したりとても楽しい。まだまだこういう思いをさせてほしい

僕の書斎

病室が書斎

がん延命治療で4回目の入院。個室を希望していつの間にか病室が書斎になった。不思議なものだ。物の定位置が決まってくる

一日の過ごし方は同じパターンだけど自分の自由時間設定も時間帯も設定されてくる。自分なりの行動パターンが決まってくる

副作用が出ている期間もそう長くない。高熱、食欲不振、吐き気、寒気、倦怠感、ふらつきなどあるが、なんとか耐えれる。

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2回目の抗がん剤治療が終わった時点で、CTの結果、膀胱がんが縮小しているという結果だった。決して治るわけじゃないのにうれしく思うものだ。転移した骨はわからないが医療用麻薬を飲んでいるものの、痛みは全くなくなっている。ありがたい。今では体力、筋力はものすごく落ちたけれどまあまあ元気だ。

高級ホテル

不思議と自宅だと意外とやることが多いもので、宅急便、郵便、買い物、掃除、散歩などなど。知的生産する時間が少なる傾向。その点、病棟個室にいると、外出はできないけれど、買い物は病院内の大きいコンビニで済む。さすが大学病院で、医療従事者も買い物するので、なんでも売っている。もちろん郵便物も出せるのだ。なんと便利か。

時たま訪れるのは、看護師、担当医チーム訪問、掃除のおじさん、おばさん。ゴミ捨てのおばさんが来るぐらいで、それ以外は自由時間。たっぷりある

静かな部屋で14階の大きな窓から外界をみながら知的生産に集中できるのだ。食事も薬も看護師さんが持ってきてくれる。寝たきりや介護が必要じゃない私には贅沢な時間を過ごさせてもらっている。この先どうなるかはわからないが。

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よくよく考え方を変えてみれば、高級ホテルと考えれば部屋代は高いけれど個室でよかったと思っている。看護師との会話、掃除のおじさん、おばんさん、ゴミ捨てのおばさんなどなど、毎日コミニケーションが図れる。自宅にいるとなかなかできないことだ。

余命という有効期限が告知された自分にとっては、どこにいようが貴重な時間だ。その貴重な時間を最大限に使っていきたいと思っている。

 

 

 

 

 

帰ってきました/住めば都

妙に落ち着く

今日から入院。不思議なもので、入院連続3回目もなれば、妙に落ち着く病院病室になっちゃうからマカ不思議。

若い看護師に年始のご挨拶。なんか妙にほがらかな自分がいるんですよね。がん患者という不治の病で余命宣告されている自分を忘れています。

これでいいのか、これで悪いのかわからない。明るくふるまったほうが、免疫力が上がるかもしれないし。

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個室病室に入ったとたん、テキパキと荷物を振り分ける自分がいるんです。自分の好きな配置の巣を作り始めてるってわけ。

僕の書斎

今回はパソコンは、動画編集用に使っているノートパソコンを持参しました。そして動画専用の新しいカメラも持参。

長い入院生活をなんとか満喫できるように。そうでないと生きている時間がもったいないと思っています。

 

三回目の抗がん剤投与があすからスタート。副作用との闘いです。これだけは慣れないな。

 

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忘れかけたひととき

長期入院から一時的に解放されて、自由な毎日が続いてます。おかげさまで抗がん剤副作用、癌疼痛も顕著な症状も軽減の日々、この頃、散歩で近くの百貨店やマーケットまで行ったりするようになりました。歩く速度も少しずつ上がってきました。

 

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筋力の低下

長期の入院で筋力は一気にダウン。すぐ疲れます。入院などの安静による筋肉の低下は一週間で10~15%低下するそうです。

低下の速さに比べて、回復するには相当の時間がかかり、一週間の安静による体力低下を回復するには、一ヵ月かかるといわれています。私の場合半年ほどかかる計算になります。「えっ~~」ですよね。

骨への転移による腰の痛みもあるので余計に歩く速度が以前に比べて遅くなったなぁ~って感じます。

運動しないと筋肉が薄くなるそうです。そして、骨からカルシウムが溶け出して関節の動きも滑らかでなくなるそうです。動かすと痛みが生じるので、動かさないでいると、さらに筋力が低下するそうです。

私の場合、抗がん剤の副作用としてカルシュウム低下があって、一日5回カルシュウム剤を飲んでいます。先日外来で血液検査をしたら、カルシュウムの値がまだ、だいぶ低いそうで、副作用リスクが高いため2回目の骨の抗がん剤は見送られました。カルシウム値を上げるためにも筋力つけなきゃって思うこの頃です。

忘れかけた一瞬

散歩をしながら、ウインドショッピングや趣味のギターをつま弾いたり、YouTubeやTVで趣味を満喫している人たちを見たり、身体の調子もよく感じ始めたこの頃、一瞬、忘れることがあります。それは、自分が不治の病にかかっているがん患者であるということを忘れるんです。

ほんの一瞬ですけどね。気づくと、「あっ、夢か、俺はがん患者だった・・」とがっくりする瞬間があります。

でも、「忘れるぐらい心も体も調子がいいんだ」と思うようにしています。やりたいことをとにかく少しでも実行していこうと思っています。そのためにも、筋力つけに今日も散歩。どこに行こうか・・・・

 

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すこーし飲んで すこーし酔う

止め時

がんになるまで酒は好きなだけ飲んで、さらに飲んでました。ところががん患者になった今、ちょっとの酔を感じた時が止め時になったんです。

 

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まず酒を小さなコップになみなみ日本酒を注ぐ。そして3口ほど飲むと腹わたにしみてくるんです。この瞬間が五臓六腑にしみわたるひととき。これがたまらなく美味い。たまらなくいい感じなんですね。

すこ~し飲んで すこ~し酔う

そして、ごはんを食べる。この時間がたまらない生きててよかったと思える瞬間でもあります。小さなコップに残った日本酒を飲む。もうこれでいいんです。気持ちよく程よく酔います。酒ってこういう飲み方が正解なのかなって思うくらいです。

この歳になって、がんになって知りました。少し飲んで、少し酔う。そんな飲み方が身体にやさしくて、心にいい飲み方なんだって。

飲んで飲まれて飲んで♬~ は若い時の青春。酒を知らない者の飲み方なのかもしれないってこの頃思いますね。

皆さんも小さなコップになみなみ日本酒を注いで、少し飲んで少し酔ってみませんか。