これだけは言っておきたい・・介護
親であるがゆえに厳しくしてしまう
親のおむつ交換や食事、買い物など身の回りの世話をする時、どうしても厳しく言ってしまう。私の場合、高齢の父親の介護の時は、母より同性としてより多く反発的になってしまった。
認知症でなく、しっかりしていればいるほど親は頼ろうとしない傾向がある。どうも男はそうらしい。「俺はまだできるんだ的意識」が強く出る。
こちらも良かれと思って行動しても、優しい声をかけようとしたとたん、親の反発する言葉に対して厳しく益々強く言い返してしまう。
深層心理として息子はいつまでも親でいてほしいと思っている。少なくとも振り返るとそう思っていたと思う。
死ぬ数日前、あんな強気な父親が、「もう がまんするのは嫌だ」「さみしいんだ。そばにいてくれ」と言ったときが初めて父親が息子に甘え、息子の私はそれを気持ちよく受け入れた瞬間だった。
互いに認め合えた介護はその瞬間だけ。そして父は天国に行った。
介護は相当のストレス。介護をされる方もする方も。
だけどイラついたらお互いが不幸であり、むなしく悲しいものです。
高齢者介護をされている方で私と同等の経験をされている方がいましたら、下記の事項を思考してください。
1)イラついたらお互いが不幸であり、むなしく悲しいと唱えてください。
2)好きな食事を、好きな飲み物を与えてください。
体に悪いとか良いとかよりも本人の最終の要望だと思ってきるかぎり叶えてあげてください。
3)話を積極的に聞いてあげてください。
泣き言であってもそれは本人にとって悟りなんです。
家族以外の聞いてもつまらない思い出話を積極的にいつまでも聞いてあげてください。本人が死を感じはじめた時と考えてください。
4)説教や教育めいた言動は絶対にやめてください。
高齢者が反省してどうなるのでしょう。
この時期に高齢者に教育してどうなるというのでしょう。
これまでの人生を否定するようなものです。