最悪のシナリオ・・・
まさかまさかが続く。最後の頼みのステロイド剤が効かない。高濃度のステロイド剤が効かない。
免疫が下がっているのですぐには退院ができないとのこと。
ステロイド剤の副作用で、激しい筋力低下、私生活がこのままでは難しいとのこと。
さらに本来の癌の治療ができないということ。
昨年からなんで入退院を繰り返し治療を行ってきたのか。そう。癌治療で少しでも延命するため。ふと気づくとその治療はもうしていない。新しく始めた免疫療法の副作用で、癌治療どころではなくなった。僕にはタイムリミットがあるという現実をどう受け止めるんだ。
まさかまさかが続く。
神様、どこまで私に試練を与えれば・・・・・という気持ちになった瞬間。これはきつい。本来のがん治療を中止している中でこれはきつい。
経験のできない経験をすることは、素晴らしい事だと教わった。でもこの現実は精神的に追い込まれる。嘘のようなことが、現実になっていく。思っただけでもゾッとする。
癌緩和ケアの臨床心理士の方から聞いた。長期にわたり閉ざされた部屋で、痛みに耐えていると動物は鬱になるそうだ。
あがいちゃいけない。現実を見つめ、一つ一つ受け入れて行くしかない。
病棟個室でできること。病棟個室で考えられることすべてに集中して前向きに生きていく。今の人生の目標になった。